UV計 (有機汚濁モニター)標準型 UVR-3000

UV計標準型 UVR-3000
UV計 (有機汚濁モニター) 標準型 UVR-3000

主な特徴

(1)水質総量規制対応のスタンダードタイプになります。

  • 東京都下水道局など、大規模下水処理場から中小規模下水処理場、民間の工場排水処理場まで、全国各地で長く採用されています。(下記、下水処理工程図を参照)

(2)測定方式は、紫外線吸光度法 (JIS K 0807) です。

  • 試料水中の有機汚濁 (有機物) の程度を、紫外線の吸光度として測定します。
  • その吸光度と、手分析によるCOD濃度の相関を取り、水質総量規制に係わる汚濁負荷量の算出などに用いられます。
  • 簡易COD計としての利用になります。

(3)測定セル長を、20mmまたは10mmから選択可能で、試料水に合わせた構成で、連続測定をすることができます。

(4)測定値の出力は、吸光度 (Abs) とCOD濃度 (mg/l) で切り替えができます。

  • 吸光度とCOD濃度の相関係数を装置に設定することにより、COD濃度を出力することができます。

(5)浮遊固形物 (SS成分) を除外した測定値を得ることができます。

  • 紫外光UV (波長254nm) と可視光VIS (波長546nm) の、2波長で測定し、紫外光の吸光度から、可視光の吸光度を差し引くことで、浮遊固形物 (SS成分) の影響を除外した測定が可能です。

(6)薬液封入型洗浄ワイパーによる、測定セル窓の定期的な自動洗浄で、有機物など試料水の汚れを分解除去し、長期間の連続安定測定が可能です。(薬液封入型洗浄ワイパー 特許 第2639624号)

(7)校正用光学フィルターを装備し、校正液無しで、日常の校正を行うことができます。

  • (6)と(7)により、お客様のメンテナンス作業は少なく簡単です。

(8)自立スタンド型、壁掛け型など、設置場所に応じて形状を構成できます。

■ 下水処理工程図

※測定器は、赤いイラストのある場所で測定を行っています。

UV計 (有機汚濁モニター) 標準型 UVR-3000
UV計 (有機汚濁モニター) 標準型 UVR-3000

■ 装置の設置~メンテナンスのスケジュール

(1)装置の設置:調整、校正、外部出力、吸光度とCOD濃度の相関データ取り

(2)日常点検:必要に応じて、お客様に校正を行っていただきますが、日常の測定に問題がなければ、行う必要はありません。

  • 校正を行う場合でも、校正液の必要は無く、校正用光学フィルターで簡単にできます。また、セルの洗浄は、薬液封入型洗浄ワイパーで、定期的に自動で行われます。

(3)定期点検:1年に1回、測定機構周り (光学系ユニット) のオーバーホール作業と、装置全体の再調整、校正、外部出力の確認を行います。

  • オーバーホール作業は、ユニットの等価交換により、できるだけ測定漏れがないような形で行います。
    ※等価交換とは、オーバーホール済みの同等品をお持ちして、その場で既設ユニットと交換する方法です。
  • ユニットのオーバーホール中に、測定ができないという状況を無くします。
  • 既設ユニットは弊社に返却していただきます。

(4)修繕作業:定期点検時に、経年による部品の劣化が見つかれば、交換を行います。

仕様

検出部仕様

方式1光束2波長連続測光式、フローセル方式
測定波長254nm (UV)、 546nm (Vis)
測定範囲0~2.0Abs (10mmセル換算)
最小表示0.001Abs (10mmセル換算)
セル長10mm(標準)、20mm(オプション)
セル洗浄薬液封入式自動ワイパー (特許 第2639624号)
洗浄間隔10分~60分 選択固定、外部洗浄信号端子有り
校正用フィルターNDフィルター
接液部材質石英ガラス、PVC、SUS、PEEK、Viton

変換部一般仕様

測定レンジ0~0.5、1.0、2.0 Abs./FS (10mmセル換算) ※JIS K 0807
直線性±2%/FS 以内 (フタル酸カリウム標準液校正による)
繰返し再現性±2%/FS
安定性ZERO drift ±2%FS/day
SPAN drift ±2%FS/day
外部出力電流出力 4~20mA (600Ω以内)
その他、光源断、保守中、洗浄中、a接点
電源AC100V 50/60Hz

※詳しくは下記リンクから、製品カタログをご覧ください。

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